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手塚の一行レビュー

tetsuka.exblog.jp

「アジアの女」@新国立劇場

長塚圭史の出演作品はいくつか観てるし、演出だけの作品も見てるんですが、作・演出作品は2004年の「真昼のビッチ」@シアターアプル以来で2度目。それと比べて感じたのは、結構、企画や劇場に合わせて作風を変えていく作家なのかなということ。前者にはエンターテイメントの風味付け、後者には新劇っぽい味付けを感じました。そういう意味では、ホームグラウンドの阿佐ヶ谷スパイダース公演をまだ一度も観てない自分には、長塚作品云々ということはあまり言えません。けど、これで「ビッチ」だとか「女」だとか、言われても、ちょっと困ってしまう感じ。作者の女性観はどうなってるのだろう?

今回の舞台は客席が対面形式で自分は奥側の役者のはける通路側の席だったので、富田靖子が最後に舞台を去る場面で横からですが、間近に観れたのがうれしかった。

松井今朝子さんのブログでの感想に「近未来の大震災後にしては想像される状況が古めかしくて、どちらかといえば戦後の風景とダブル」とあるけど、確かにそんな感じ。パンフの対談で三好十郎の「胎内」に出演したときの話なんかしてるから、実際そうなのかもしれない。自分は唐十郎は連想しませんでしたが。

最後のシーンから、なんとなく連想した作品が、以前、松田正隆がまだ岸田戯曲賞を受賞してまだ間もない頃の戯曲で自分は世田谷パブリックホールでの上演を見た「どん底」でした。

あと、なんだか「日本沈没」みたいだなあとか、とりとめもなく思ったり。

(2006.10.6追記)
chobiさんのブログ記事
by masarutetsuka | 2006-10-05 00:42 | 演劇
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