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手塚の一行レビュー

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2/25- 2/27「おさん」(作・久保摩耶子)@新国立劇場オペラ劇場

★★★  02/26 先日の「ルル」や昨年の「野田マクベス」よりずっと面白かった。オペラって日本語でも字幕つくんですね。 (手塚)
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by masarutetsuka | 2005-02-26 18:37 | 演劇

2/23- 2/24「もう風も吹かない」(桜美林大学+青年団)@国際交流基金フォーラム

★★★★ 02/23 通算5度目。このキャストでも3度目の観劇だがいまだに後を引く余韻がすばらしい。 (手塚)

参考までに以前の公演の書き込みを引用しておきます。左下のサイト検索でも見つかると思うけど、面倒でしょうから。
(2004年のレビュー)
7/ 1- 7/11「もう風も吹かない」(OPAP+青年団)@淵野辺 PRUNUS HALL
★★   07/09 B公演チケット500円。これは平田オリザ版「あいのり」ではなかろかと思った。 (手塚)

7/ 1- 7/11「もう風も吹かない」(OPAP+青年団)@淵野辺 PRUNUS HALL
★★★★ 07/04 出演者たちの今しかできない演技だからこそ間を置かず再演が観れてうれしかった。 (手塚)

(2003年のレビュー)
12/ 4-12/ 7「もう風も吹かない」(OPAP+青年団)@シアタートラム
★★★★ 12/05 劇場移ったせいかAキャストのが幼く見えたが、かえって余計に感情移入してしまった。 (手塚)

11/ 7-11/17「もう風も吹かない」(OPAP+青年団)@桜美林大PRUNUS HALL
★★   11/14 Bキャストもなかなかに魅力的。特に1年生の人たちというのはすごいと思う。 (手塚)

ロビーで700円で売られていたワープロ原稿の上演台本は2003年の初演時の時のものらしいが、この台本見ると、一番最後の元アニメ隊員の漫画のオチが最初はなくて、アフリカ俳句の季語の話で終わってたんですね。今日のアフタートークでオリザさんが最後に話されてた正岡子規に対するオリザさんの思いを聞いて、なるほどと思いました。

せっかくなので、アフタートークの内容を、自分のざるな記憶を基に、自分勝手な思いこみと想像で補足した、覚え書きを以下につけます。ただし、そういうものなので、内容については、平田オリザさんや質問した観客の方が読んだら、そんなこと訊いてない(答えてない)と言われるかもしれませんが、責任とれませんのであしからず、ご了承ください。

アフタートークといってもオリザさんの場合は観客からの質疑応答が主で、オリザさんの体感的時間(^^;で20分ぐらいの内容。最初に観客に質問を考えてもらう間、リーフの中の作者あいさつで書かれているのと同様な、この作品の成立の背景と、それが今回の JICA の協力による全国巡演に成り行きを簡単に説明されました。別に JICA の宣伝のために書いたわけではなくて、実際、その反対のことも劇中では言っているのに、JICA はなにを血迷ったのか、みたいな言い方も半分冗談でされていましたが、でも、よい面ばかり宣伝していても、もともとそう思っていた人たちには伝わるけど、宣伝広報でももっと様々な面を取り上げるべきだという意見も JICA の中で出るようになって、こうしたことになったようです。なにしろ、これはトークの最後に話されていたのですが、実際かなり「リアル」に訓練所の生活を描いてるらしいです。

最初の質問の方は 77歳の高齢の方で、題名の意味と、それから自分の世代だとアジア地域は自分たちが過去に侵略したというイメージがどうしてもあって、それがはっきりと世代の差を感じたと述べられてました。オリザさんは「もう風も吹かない」というのはやはり、近未来(2,30年後ぐらいを想定してるそうです)の落ちぶれた日本という国で希望も、そして絶望もなくなった世界をイメージしているというような話をされていました。

次は、舞台装置のプランについての質問。台本に椅子の配置や出入りの方向などはすべて書かれているが、あとは桜美林大学の学生が青年団のスタッフのアドバイスを受けながら、すべて自分たちで美術を作成したということです。
音楽を使わないのは、音楽は観る者の感情を一つの方向にまとめるのに非常に効果があるが、自分が一番書きたい台詞は半分の人が笑って、半分の人が泣いているような台詞、芝居だから、音楽はほとんど使わない。

それから、オリザさんはいろいろな機関の委員とかよくやられてるけど、オリザさんみたいな前衛的な演劇をやられてる方がなぜ? という質問。一見、自分は当たり障りがないように見えるからではないか、というオリザさんの回答。ただし、例え前衛芸術家でも、日本では自分の活動の場を確保するために社会と関わって行かなければならないということがある。自分も音楽や絵とかなら、きっと海外へ出てしまったと思うが、いかんせん自分は日本語でしか戯曲が書けないから、日本で芸術活動しなければならず、そのための自分の場を確保するために社会的な活動もされているとのこと。

海外青年協力隊の制度に対しては、いわゆる近代の成長を前提とした先進国が後進国を支援するという考え方がすでに変わってきており、その変化をきちんと整理して伝えてあげる必要があると力説されていました。
自分は今は役に立たないようなことが、いつか将来役に立つと信じているし、演劇なんかはそういうものだと思ってるということです。
だから、この芝居観てその社会や制度に疑問を持った者に対して、なにかメッセージを頂けないかとの請いに、自分は芸術家なのでそういうメッセージは特にないし、そういうことは専門家の方々におまかせしたい。

実際に海外協力隊OBの方や、今現在、訓練所におられる方々も多数に見に来ていたということで、その方々の感想で、劇の出演者が、実際に自分の周りにいる人を連想させられて見ていたということ。

暗転なしはこの芝居に限らず、自分の芝居のスタイル。
そして、芝居として描くのにこの、休日の夕方が外出するもの帰ってきたもの、外から来る者などいろいろ混じって、一番ふさわしく思えたので、この時間帯を切り取って戯曲を書いた。
訓練所での細かな話題など生活はかなりリアルに再現できてると思うが、念のため、一点だけ、本当の訓練生の方々はもっと勉強している(^^; とのこと。

最後に、ルワンダに行く俳句隊員なんかは実際にはもちろん存在しないが、自分は正岡子規がもし今生きていたら、アフリカ俳句のような、そこに生きる人たちが、その生活を自分で言葉にできるようなものを目指していたのではないかと考えるという話をされていました。

(2.24追記) 2005年1月29日(土)・30日(日)福島県いわき市常盤市民文化会館大ホールでの公演でのアフタートークの紹介記事がありました。以下、引用。
平田さんは、実際には存在しない俳句隊員を“21世紀の正岡子規”とし劇中に登場させました。「自由を獲得する為にアジアの開発途上国には、100年前の封建社会時代に俳句や短歌で自分の気持ちを自分の言葉で表現した、“正岡子規”のような存在が必要である。この一見役に立ちそうも無い俳句隊員に自分は一番期待している。」と登場人物に対する思いを語られました。

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by masarutetsuka | 2005-02-23 22:57 | 演劇

2/17- 2/20「ぼくらが非情の大河をくだ…」(ク・ナウカ)@ザ・スズナリ

★    02/21 少年更生施設らしいが無菌室に隔離監視されてるよう。監視する側もされる側も退行してないですか? (手塚)
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by masarutetsuka | 2005-02-21 20:38 | 演劇

2/11- 2/19「デモクラシー」(鹿賀丈史・市村正親出演)@THEATRE1010

★★★  02/16 分野違うけど「コペンハーゲン」の続きみたい。どちらも人間存在の可能性を広げる戯曲だと思う。 (手塚)

「コペンハーゲン」の翻訳出版の訳者である小田島恒志先生の推薦文
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by masarutetsuka | 2005-02-16 01:18 | 演劇

「自作自演」

一行レビューの書き込みで「自作自演」というコメントがあって、どういう文脈で使われてるのかなと思って、ググってみると、はてなのキーワードが先頭に出ました。それによると、
ただしマイナーな話題を新規に展開する際には、むしろ必要なプロセスだという声もある。
とのことで、なるほどと思いました。
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by masarutetsuka | 2005-02-09 17:36 | 言葉

2/ 3- 2/13「クリオネ」(T factory )@ザ・スズナリ

★★   02/07 あえて地味でシンプルなのに最後までひきつける力はさすが。今後の連作で見えてくるものに期待。 (手塚)
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by masarutetsuka | 2005-02-07 22:55 | 演劇

2/ 4- 2/ 6「浄土~The Pure Land 」(宮城聡演出)@BankART 1929 Yokohama

★★   02/06 原作は切ないお話。「巨大な観念世界」を舞台で表現しようなんてチャレンジャーだなあ。 (手塚)

原作は「新・ちくま文学の森1 恋はきまぐれ」で読みました。三島由紀夫がこの短編「志賀寺上人の恋」でとりあげた太平記の中の故事はここのS3707で読めます。

新潮文庫だと「岬にての物語」に収録されているようです。
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by masarutetsuka | 2005-02-06 00:28 | 演劇